カオマンガイはタイの代表的な屋台料理の一つで、店を構えた専門店もたくさんあります。タイ人ならずともカオマンガイ好きの人なら、お気に入りのカオマンガイ屋さんをいくつかはキープしているはずです。単純な料理のようで旨い不味いがかなりはっきりとわかるため結構奥の深い料理でもあります。80年代頃は10バーツも出せば食べられましたが、現在では30バーツぐらいから中には80バーツもする店もあります。ここチェンマイでカオマンガイといって真っ先に思い浮かべるお店は、「オーチャー」や「キヤットオーチャー」であることは間違いないでしょうが、そんな有名店の味にも負けない老舗のお店があります。一般の旅行者はまず入らない、というより入るのに躊躇するような店構え。つまり贔屓目に見ても決して小綺麗で清潔なお店には見えないようなと言う意味で。看板に気がつかなければそのまま通り過ぎてしまうようなまったく目立たないお店です。しかしその看板には誇らしげに「カオマンガイ 一皿10バーツ」と書かれているわけですね。まさかぁ、です。今時10バーツでカオマンガイが喰えるわけ無いじゃないですか。どうせ鶏肉はほんの少しで、それも旨くないんじゃないの、という気持ちで冷やかし半分で食べてみました。そして見事期待を裏切ってくれましたよ。 旨いじゃない! それも件の有名店に負けないよ。値段を考えたらこっちのほうが全然バリュー。おまけに腕を振るってくれるお婆ちゃんはなかなかチャーミング。お金なんかいいんだよ、お客さんに喜んでもらえれば、という感じです。他に「カオカームー」もびっくりするほどに美味しかったです。あとで地元の人に聞いたら知る人ぞ知るところの有名カオマンガイ屋さんだと。
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