檳榔(ビンロウ)という椰子の木です。このビンロウの種子がビンロウジ(檳榔子)。ビンロウとビンロウジという日本語の区別がちょっと紛らわしいです。インドの街で赤い痕を見かけたことがあると思いますが、こわい吐血ではなくあの赤色はこのビンロウジを噛んだ痕です。溶いた石灰を塗ったキンマの葉にビンロウジを包んで噛む。そういう文化がかつてあったのです。ここでいうキンマとはタイ語が変な風に日本語化したもので、タイ語上の意味では、キンは食べるという意味で、マークとはビンロウジのことです。つまりビンロウジを食べる(噛む)という行動が、日本語ではベテルの葉っぱ(キンマの葉)をさすという訳のわからにことになってしまっています。ちなみにこのタイ語のマークは、同じく噛むことに関係するチューインガムというタイ語のマーク・ファランという言葉にも使われます。
インドではパーンと呼ばれてまだ健在ですが、タイでは田舎の老人ぐらいしか今では嗜まないぐらいに廃れてしまいました。田舎から集めてきたオールドタイシルクにたまにこの赤い痕が残っているものがあったりしたり、口中が変色している老人を田舎でみかけるぐらいですね。どんな味がするかというと、爽やかでスーッとして気分良くなります。美味しいかと聞かれると困りますが、不味くはないですね。嗜好性があるので慣れると気分良くなるのでしょう。噛んでいると口中に赤い唾液が溜まってくるのですが、この唾液は飲み込まずに吐き出すわけです。しかしこのたくさん溜まった唾液のみを吐き出すということが結構難しかったりするわけで、私はあまり上手くできませんでした。
こんばんは、通りすがりのものです
お言葉ではありますが・・・このヤシはビンロウヤシではありません
マニラヤシ(Veitchia merrillii)ですね
ご確認ください
私も、マレーシアでこれをビンロウと間違えてしまいました
投稿情報: white-wings | 2009年10 月 8日 (木) 22:03
ご指摘ありがとうございます。なるほど、これはマニラ椰子だったんですね。すっかり騙されてしまいました(笑)。該当の画像は消しておきました。
投稿情報: ばくらお | 2009年10 月 9日 (金) 06:09