レトロな雰囲気満点なチェンマイの餃子屋さん。「中国北方餃子餐館」。一見するとまったくやる気のない中華料理屋です。80年代の中国にはこういうお店ばかりでしたが、ここのオヤジはその頃の古き良き(?)共産主義中国式営業を地でいっています。初めて入った時は中国語ペラペラのアメリカ人と一緒だったのでたいへんでした。オヤジが今にも殴りかかるんじゃないかというほどに捲し立てて。どうも中国語ができる外国人は気に入らないようです。自分はタイ語があまり話せないのでタイ語ができる外国人もこれまた気に入らないようです。別の機会に来た時、私のことは完全に無視したくせに、日本語で注文していたゴルフ帰りの日本人にはしっかりとサービスしていました。1時間も前から待っているのに、後から来た日本人には料理中の奥さんを押しのけて自分が厨房で料理し、私たちのテーブルを素通りした上で自分自身で給仕するという差別の仕方。奥さんが後から出てきて謝ってくれました。「ウチの旦那はもの凄く偏屈な者でごめんなさい」と。信じられないぐらいの中国人オヤジです。反対にタイ人の奥さんは物腰柔らかく優しいです。この人、日本語もOK。こんな嫌な気分になってもまた来てしまうのは、餃子専門店の美味しい餃子。舌の肥えたチェンマイ子をも唸らせる美味しい餃子が食べられます。
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