アンチャン(蝶豆・バタフライピー)という花です。鮮やかな青色の大きな花が蝶に似ていることから蝶豆・バタフライピーと名付けられます。タイでは天然の染料としても古くから使われています。香りも味もほとんど無いことから飲料やお米、お菓子等を綺麗な青色に染めるのによく使われています。アンチャンで染められたお菓子、一見すると合成着色料で染められた危ないお菓子にみられてしまいますが、この綺麗な色はまったくの天然染料です。ハーブティーとしても飲まれていますが、アンチャンだけでは味がしないためあまり美味しくはありません。だからお砂糖を加えて味付けするようです。マナオも入れちゃいますね。ちなみに、このアンチャンのハーブティーにマナオ(ライム)を少し垂らしてあげると、あら不思議、そのマナオの分量に比例して紫色に変化します。ほんのちょっとのマナオなら青色、それが分量を加えるに従って青色が濃くなり紫色になっていきます。カオニャオ(糯米)をこのアンチャンの青色で染めているのはよく見かけますね。カオニャオだけでなく普通のお米だって染めちゃいます。画像はカオ・ホーム・マリ(ジャスミンライス)をアンチャンで青く染めたものです。優しく綺麗な青色が不思議な美しさです。このお米はバンコクの普通のスーパーマーケットで売られているので誰でも容易に手に入ります。天然染料を用いて色をつけるのは、他にカミン(ターメリック)で綺麗な黄色に染められたものが有名です。カミン(ターメリック)もアンチャン(蝶豆)も殺菌・抗酸化作用もあるため、化粧品やスパなどでも使われています。
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