さて、これは何でしょう? ほかほかの薩摩芋に見えますね。美味しそうでしょ? でもこれはナム・ターン・タノートと呼ばれる砂糖です。サトウキビから作る砂糖ではなく、砂糖椰子から作られます。昔懐かしのカルメ焼きみたいな感じです。タイ語で茶色のことをシー・ナム・ターンを言いますが、もう分かるようにナム・ターンはこのナム・ターンのことですね。そしてこの砂糖椰子の実の幼果がルーク・ターンと呼ばれるフルーツです。ココ椰子のココナッツと同じですね。ぷるぷるのゼリー状のものです。すこしコリコリしたような不思議な触感で美味しいですよ。市場でもたまに売られていることがありますが、最近はあまり見かけませんね。でも缶詰になっているのでお店で手軽に手に入れることができます。ぜひトライしてみてください。砂糖や塩は天然物に限ります。美味しいし身体にいい。タイ料理は甘くて酸っぱくて辛いという複雑な味覚が魅力なのですが、この甘さの部分で普通の砂糖を使ってしまうと台無しです。ここはぜひこのナム・ターン・タノートを使いましょうね。普通の砂糖をこのナム・ターン・タノートに変えるだけで味がまったく変わってきますよ。もちろんタイ料理だけでなく、和食でも使えます。身体に悪そうな料理砂糖の代わりにナム・ターン・タノートを使えば健康食が作れますね。
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